顧みられないクエスト
2016年09月05日
顧みられないクエスト ~紅葉~
いつの間にか初期実装されて忘れ去られた感のあるかつてのクエストたちが、報酬も新たに再度受けることができるようになっていた。
情報 - 戦国絵巻 - 本人絵巻 - 戦国絵巻 依頼
を見てみると国別にカテゴライズされており、そこから個別にクエストを受けられるようになっている。
大分前のクエストだが、達成時経験1,000万などなかなか美味しいものもあるようだ。試しに”紅葉の肩掛け”をドロップする”鬼女・紅葉”を受けてみる。このアイテムは敵の赤付与を消せるので、未だに使っている人もいるロングセラーアイテムだ。売り物じゃないけど。
~紅葉伝説~
時は中世、才色兼備として知られていた呉葉(くれは)は豪農の息子に強引に結婚を迫られた。意に添わぬ結婚から逃れるため、呉葉は秘術によって自分そっくりの美女を生み出し、これを身代わりに結婚させた。偽呉葉と豪農の息子はしばらくは睦まじく暮らしたが、(豪農の息子大丈夫か?)ある日偽呉葉は糸の雲に乗って消え、その時すでに呉葉の家族も京に逃亡していた。ここでは呉葉は紅葉と名乗り、初め琴を教えていたが、名のある武将の局となりやがて子供を授かるが、ゴタゴタに巻き込まれ結局は信州に追放されてしまう。
当時都と田舎の差は大きく、貴族たちが地方に流される時の嘆きは現在では想像もできないほどで、数知れない嘆きの歌が今も多く残っているが、紅葉も京の生活を想う余り心が荒んでいった。無実で追放された恨みもあったのか、京に上るための軍資金を集めようと、一党を率いて戸隠山に籠り、夜な夜な他の村を荒しに出るようになる。(もはや女盗賊)この噂は戸隠の鬼女として京にまで伝わった。ここに平維茂が鬼女討伐を任ぜられ、出撃したものの、紅葉の妖術に阻まれさんざんな目にあう。かくなる上は神仏に縋る他なしと、観音に参ること17日、ついに夢枕に現れた白髪の老僧から降魔の剣を授かったことから流石の紅葉も敗れ、維茂が振る神剣の一撃に首を跳ねられることとなった。呉葉=紅葉33歳の晩秋であった。(出典:Wikipedia)
当時都と田舎の差は大きく、貴族たちが地方に流される時の嘆きは現在では想像もできないほどで、数知れない嘆きの歌が今も多く残っているが、紅葉も京の生活を想う余り心が荒んでいった。無実で追放された恨みもあったのか、京に上るための軍資金を集めようと、一党を率いて戸隠山に籠り、夜な夜な他の村を荒しに出るようになる。(もはや女盗賊)この噂は戸隠の鬼女として京にまで伝わった。ここに平維茂が鬼女討伐を任ぜられ、出撃したものの、紅葉の妖術に阻まれさんざんな目にあう。かくなる上は神仏に縋る他なしと、観音に参ること17日、ついに夢枕に現れた白髪の老僧から降魔の剣を授かったことから流石の紅葉も敗れ、維茂が振る神剣の一撃に首を跳ねられることとなった。呉葉=紅葉33歳の晩秋であった。(出典:Wikipedia)
よく500年も年月を数えられたものだと感心する。自分が同じ状況なら10年もたたずに分からなくなるよ(どうでもいい
貴女の愛する男は別の女性を...とは申すまい
現代にもありそうな話である。
この物語から『紅葉狩』という能も確立され、これを元に多くの古典芸術が成立したという。信onの頭装備にもある、能面の女面と般若をこれほど使い分けられるキャラクターもいないかもしれない。
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の
声きく時ぞ 秋は悲しき
ランキング参加しています!ポチしてもらえると喜びます。
にほんブログ村
snow454 at 17:47|Permalink│Comments(2)
2016年01月14日
顧みられないクエスト 〜オノロゴ ヒルコ〜
道場娘まりから受けられるクエに、イザナミ、イザナギ両神が最初に作り出した島とされる、オノゴロクエストがある。
攻略していけば付与50-50の指輪が手に入るようだが、かなりの強敵ぞろいでしかも付与がランダムなため、今となっては訪れる人も稀にしかいないダンジョンだ。頑張っても報われないと人は動かない。
そんな神話の世界における哀しい物語を古事記より
島々の生成
高天原に住む神々は、「神代七代」(かみのよななよ)のうち、一番最後に生まれた伊耶那岐(イザナギ)神と伊耶那美(イザナミ)神に、下界の海を指し示し、
「この漂っている国を整えてしっかり作り固めよ」
と命じ、てりっぱな矛をお授けになって仰せつけられた。それでこの御二人方の神は天からの階段に御立ちになり、その矛を差し下ろして下の世界をかき廻して引き上げたられた時に、矛の先から滴る海水が積もって島となった。これがオノロゴ島である。その島にお降になって、大きな柱を立て、大きな御殿をお建になった。
そこでイザナギの命が、イザナミの女神に
「あなたの身体はどんなふうにできていますか」とお尋ねになったので
「わたくしの身体は、できあがって、でききらない所が一カ所あります」とお答えになった。
そこでイザナギの命の仰せられるには
「私のからだは、できあがって、でき過ぎた所が一カ所ある。だから私のでき過ぎた所をあなたのでききらない所にさして國を生み出そうと思うがどうだろう」と仰せされたので、イザナミの命が
「それがいいでしょう」と御答えになった。
そこでイザナギの命が
「そんなら私とあなたが、この太い柱を廻りあって、結婚をしよう」と仰せられ、このように約束して仰せられるには
「あなたは右からお廻りなさい。私は左から廻ってあいましょう」と約束してお廻りになる時に、イザナミの命が先に
「ほんとうにりっぱな青年ですね」といわれ、その後で、イザナギの命が
「ほんとうに美しいお嬢さんですね」と言われた。
それぞれ言い終わってから、イザナギはその女神に
「女が先に言ったのはよくない」と仰ったが、しかし結婚をして、これによって御子水蛙子(ミコヒルコ)をお生みになった。手足のない子だったので、両親は悲しみながらこの子をアシの船に乗せて流してしまった。次に生まれたのも、淡島(あわしま)で、泡のようなできそこないの島だった。
そこで御二人方で一緒に天に上って、神々に相談したところ
「それは女の方が先に物を言ったので良くなかった。降って改めて言い直した方が良い」
と仰せられた。
その後両神とも言いつけに従い、イザナミの神が隠れる前には島の数14、神は35柱と多くの神々をお生になったが、淡島と同様、ヒルコも生まれた子として数えられることはなかった。
ランキング参加しています!ポチしてもらえると喜びます。
にほんブログ村
snow454 at 14:05|Permalink│Comments(0)
2015年11月06日
顧みられないクエスト ~土屋惣蔵~
武田家所属のプレイヤーであれば、戦に出ていない家中の人々に話したとき、この話を聞いた人も多いかもしれない。
1575年の長篠の敗北から国力が尽きてきたイメージのある武田家だが、実際は連年に渡り他国、主に徳川領に攻め込んだりと、積極的な活動を続けていた。しかしこれは弱っている身体に無理に運動させ、かえって自滅をはやめてしまった感が強い。
1583年、織田、徳川、北条と三方から攻め立てられた武田家当主、武田勝頼は防ぎきれず、ついに家臣の小山田信茂の居城に落ち延びたが、途中小山田の謀反にあい、かくして武田家は天目山にて滅亡の憂き目にあう。
数日前は数万騎を擁していた武田家が、最後の日には、勝頼の周りに数十騎ほどしかいなかったという。
その数少ない家臣の中に、写真の土屋昌次が誇る弟 昌恒(惣蔵)がいた。
主君の最後の時を稼ぐべく、道幅が狭まった岸壁という地形を利用して、多数の敵を防ぎ、その際、下に落ちないよう蔓を片手で掴んで敵を切り倒していったことから、後世、片手切りの惣蔵とも言われた。
にほんブログ村
snow454 at 20:08|Permalink│Comments(0)